中外製薬株式会社

会社概要

社名 中外製薬株式会社
本社所在地 東京都中央区日本橋室町2-1-1 日本橋三井タワー
電話番号 03-3281-6611
代表者 代表取締役社長 永山 治
URL http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/index.html
創業 1925年3月10日
設立 1943年3月8日
資本金 729億6,600万円(2011年12月31日現在)
従業員数 6,779人(2011年12月31日現在)
事業内容 医薬品の製造・研究・開発

バイオ医薬に強みを持つ中外製薬

中外製薬は医療用医薬品の製薬会社で、バイオ医薬に強みをもっています。バイオ医薬の領域において多数の新薬を開発してきた中外製薬ですが、2001年にスイスのロシュ社の傘下となりました。 中外製薬はロシュ社の子会社になることで、世界市場に打ってでるためのパイプラインを獲得しました。中堅製薬会社の中外製薬が世界と戦うためにとった正しい選択だと思います。

インフルエンザ治療薬「タミフル」を国内で独占販売

スイスのロシュ社は、ヨーロッパ、そして世界を代表するメガファーマで、インフルエンザ治療薬「タミフル」の製造を行っています。子会社となった中外製薬は国内においてタミフルの独占販売を行っており、爆発的な売上を叩き出しております。

「タミフル」の売上の後押ししたのが、厚生労働省のタミフル備蓄政策でした。厚生労働省は新型インフルエンザの世界的流行に備え、国と地方自治体にタミフルの備蓄を促しました。 その数は日本の人口の45%、6000万人分にも上ります。これだけの量を中外製薬が提供したわけですから、その売上たるや凄まじいものがありますね。

俯瞰的アプローチ

中外製薬の社長である永山治氏は、ロシュ社の傘下になったことを、戦略的提携と表現していますが、私はまさにその通りだと思います。 製薬業界は今や新薬の開発競争となっているわけですが、資金力で劣る中堅製薬会社が生き残っていくのは非常に難しい経営環境になっております。

中外製薬のとった判断こそ、中堅製薬会社が生き残る新しい形だと思うのです。ロシュ社の持つ開発力、そして海外市場とのネットワークを活かして、中外製薬がどこまで飛躍することができるのかとても楽しみですね。